ステッドラーのマルス・プラスティック

トンボのMONO消しゴムを使い切ったので、新しいものをと探しに行ったら、たまたまその隣に並んでいた。外国製の字消しは使いにくいイメージがあったのだが、使ってみるとそんなことはなく、きれいに鉛筆の文字を拭い去ってくれる。

 

ステッドラーStaedtler)はドイツの会社であり、ゴムを覆う紙のカバーにも「made in Germany」という生産国表示のほか、「phthalat - und latexfrei」というドイツ語の表記がある。このドイツ語の意味が気になったので少し調べてみた。

 

最後の「frei」というのは、英語の「free」と同じく、「~から自由な」から転じて「~を使っていない」という意味。要は「フタラート(phthalat)」と「ラテックス(latex)」を使っていない、ということである。フタラート、とは耳慣れないが日本語ではフタル酸エステル、これは人体への悪影響が懸念される化合物である。いっぽうラテックスはゴムの原料として一般に使われているがアレルギー性がある。

 

トンボのMONO消しゴムにもフタル酸エステルは含まれていないが、ラテックス・フリーというわけではない。細かいところでいかにも環境先進国のドイツらしい製品である。

 

www.staedtler.jp